重症COVID-19に対するアプローチを、UpToDateとIDSAガイドラインから確認する。
Favipiravirがこれらに食い込めるのかどうだろうか?
どちらも、ヒドロキシクロロキン、血漿を推奨。
ロピナビル / リトナビル、トシリズマブ はオプション
しかし、ARDSであれば副腎皮質ステロイドの使用を考慮。
UpToDate(2020.4.12)
現在のキーは、
レムデシビル
上記の治療が入手できないなら、
ヒドロキシクロロキン
サイトカインストームと一致する特徴あれば(持続的な発熱、IL-6およびその他のサイトカインの上昇、およびフェリチン、Dダイマーおよびその他の炎症性マーカーの上昇)
トシリズマブ
重症(重症を含む)に対して
COVID-19と診断された入院患者で、重症の病変を有しているか、または病変進行の臨床検査上の危険因子を有する患者には、レムデシビル、回復期血漿、ヒドロキシクロロキン、または他の薬剤の臨床試験への紹介を推奨する。
IL-6阻害薬
さらに、サイトカイン放出症候群と一致する特徴(例えば、持続的な発熱、IL-6およびその他のサイトカインの上昇、およびフェリチン、Dダイマーおよびその他の炎症性マーカーの上昇)は、COVID-19患者の重症および致死的な疾患と関連している。このような特徴を有する患者では、トシリズマブ、シルツキシマブ、サリルマブなどのIL-6阻害薬の使用が、この炎症性反応を抑制し、転帰を改善するために提案されているが、公表されているデータは限られている。IL-6阻害薬のルーチン使用を推奨しない。
ヒドロキシクロロキン
ヒドロキシクロロキンまたはクロロキンがCOVID-19の治療に役割を持つかどうかを知るためのデータは不十分である;したがって、可能な限り患者を臨床試験に紹介することを強く推奨する。臨床試験が実施できない場合には、重篤な感染症または重篤な感染症のリスクのある入院患者を厳選して、ケースバイケースでヒドロキシクロロキンの使用を検討しており、ヒドロキシクロロキンを使用する場合には、可能な限り患者の特徴や治療成績に関する情報を体系的に収集し、その結果を分析・報告する計画を立てている。
IDSAのガイドラインは (2020.4.11)
推奨1. COVID-19で入院した患者のうち、IDSAガイドラインでは、臨床試験においてヒドロキシクロロキン/クロロキンを推奨している。
推奨2. COVID-19で入院した患者のうち、IDSAガイドラインでは、臨床試験でのみヒドロキシクロロキン/クロロキン+アジスロマイシンを推奨している。
推奨3. COVID-19で入院した患者の中で、IDSAガイドラインは、臨床試験でのみロピナビル/リトナビルの併用を推奨している。
提言4. COVID-19肺炎で入院した患者の中で、IDSAガイドラインは副腎皮質ステロイドの使用に反対することを示唆している。
推奨5. COVID-19によりARDSで入院した患者の中で、IDSAガイドラインは、臨床試験で副腎皮質ステロイドの使用を推奨している。
勧告 6. COVID-19で入院した患者の中で、IDSAガイドラインは臨床試験でのみトシリズマブを推奨している。
勧告7. COVID-19で入院した患者の中で、IDSAガイドラインは、臨床試験においてCOVID-19の回復期血漿を推奨している。