3児の親さん薬剤師のブログ

とある薬剤師です。感染症治療を考える素材をちょこっと提供。noteもあります https://note.com/twin1980

小児に対する、COVID-19治療薬は?

UpToDateなどを参考に整理してみる。

 

UpToDate (2020.4.11)

COVID-19 の治療薬として、ヒドロキシクロロキンやレムデシビルなどのいくつかの薬が研究されているが、この適応症で認可されているものはなく、18歳未満の小児に対して認可されていないものはない。


一部の施設では、ヒドロキシクロロキンまたはレムデシビルによる治療が必要な場合を判断するためのアルゴリズムを開発している。

 

以上しか記載ない。

 

使用量はエビデンス構築が求められている。

下記は、小児における倫理審査 (案) であり、模索している。

推奨しているわけではなく、各施設で協議ください。

 

ヒドロキシクロロキン

マラリア:初回13mg/kg/回(1日最大量:800mg)、次いで6.5mg/kg(最大量400mg)を6時間後、24時間後、48時間後に投与。

小児リウマチ疾患:3〜5mg/kg/日(分1〜2)ただし 7mg/kg/日を超えない、1日最大量:400mgとする

特発性間質性肺炎:6.5〜10mg/kg/日(分1〜2)

 

ファビピラビル

 体重

1日目

2-10日目

初回投与

8時間後

16時間後

10 - 15kg

500mg

500mg

200mg

200mg/回、 1日3回

16 - 21kg

800mg

800mg

400mg

400mg/回、 1日2回

22 - 35kg

1200mg

1200mg

600mg

600mg/回、 1日2回

36 - 45kg

1600mg

1600mg

800mg

800mg/回、 1日2回

 

 

ロピナビル / リトナビル配合剤

乳児 16mg/kg/回、1日2回

 

   

小児

 

 7kg以上 - 15kg未満

12mg/kg/回、1日2回

 15kg以上 - 40kg以下

10mg/kg/回、1日2回

 40kg以上

400mg/回、1日2回

 

シクレソニド

6~11歳 : 160μg 1日1回

12歳以上 : 80 μg 1日2回; 最大320 μg、1日2回

 

ナファモスタットメシル酸塩
0.5mg/kg/hで開始を考慮する。

 

免疫グロブリン

2g/kg/日

 

副腎皮質ステロイド

2mg/kg/日

なお、IDSAガイドライン (2020.4.11) では副腎皮質ステロイドは使用を推奨していない。 

ただし、ARDSであれば副腎皮質ステロイドを考慮する。

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

2019年12月以降、COVID-19が予想外に発生し、世界的な健康問題として浮上しています。その後の数週間で症例数が急増しているにもかかわらず、小児症例の臨床的特徴はほとんど記載されていない。湖北省全域の10病院で横断的多施設研究を実施した。

 

COVID-19 の小児確定症例 25 例を収集した.人口統計学的データ、疫学的病歴、基礎疾患、臨床症状、検査・放射線学的データ、治療法、転帰を分析した。

 

COVID-19の入院患者25人のうち、男女比は1.27:1であった。年齢中央値は3歳であった。小児<3歳、3.6歳、≧6歳の患者におけるCOVID-19の症例は、それぞれ10例(40%)、6例(24%)、9例(36%)であった。発症時の症状は、発熱(13[52%])、乾性咳嗽(11[44%])が最も多かった。胸部CT画像では本態性正常が8例(33.3%),肺の片側浸潤が5例(20.8%),両側浸潤が11例(45.8%)であった。臨床診断は上気道感染症(n=8),軽度肺炎(n=15),重症例(n=2)であった.重症例2例(8%)には侵襲的機械換気、副腎皮質ステロイド免疫グロブリンが投与された。25例中24例(96%)で症状が緩和され、1例は退院した。

 

小児は成人と同様にCOVID-19の影響を受けやすいが、臨床症状や転帰は小児の方が良好であると結論づけられた。しかし、この年齢層では3歳未満の小児が大半を占め、在宅介護や入院治療時の注意が必要な重症例が多く見られた。