今年度も始まりました。
このブログは半年休み、また半年開始というサイクル予定です。
よろしくお願いします。
さて、J-IDEO が創刊されました。
そこで、岩田先生がDe-escalationについて書かれています。
とても面白い内容です。
今後の課題の中に、以下のような文章があります。
"質の高いDe-escalationとは、質の高いエンピリック治療が前提である。そして最良のエンピリック治療は、培養結果、感受性試験の結果を受けても抗菌薬を変更する必要のないようなエンピリック治療である。"
薬剤師としても、質の高いエンピリック治療について、深く考える必要性があります。
私の一方的に思う感染症に関わる薬剤師の印象ですが、以下のようなブームがあったと思います。
00-05年 : TDM解析
06-10年 : VCM初期投与設計
11-15年 : De-escalation
16- 年 : ASP
患者さんと向き合った、質の高いエンピリック治療について、薬剤師も関われる準備が整ってきたのではと思います。上記のブームは少し、患者さんと離れている印象です。
より楽しくなるのではないでしょうか?
私の思う、De-escalationの問題点として、
定義のコンセンサスがありましたが、この点についても岩田先生の解説はとても勉強になりました。
私自身、作成中の論文においても、step-down治療と複数仕様の抗菌薬の使用数減少をどのように扱うか、判断に迷っていました。