akinohanayuki ブログ

学位を持っても、センスのない、感染制御専門薬剤師のブログ.  I have Ph.D. but less sense ID pharmacist.

読書 ; 一流の育て方

GW子供と電車で親戚や動物園に。子も電車に乗れる年齢になったのかと嬉しくなりました。さて、電車で読書もできましたので、まとめます。

読書の選択は、薬学生が連休明けにきますので、教える系の本です。

 

実用度 : ★

 

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

 

 

 

 育て方に再現性はないため、科学性は難しいと思っています。

科学性を特徴とする育児本は、今という瞬間のスクリーンショットであるだけです。

 

さて、本書は、そのような科学性を強くアピールしたものではなく、

"子供の視点、親の視点、ビジネスリーダーの視点"を特徴とし、新規性獲得に成功しています。そして、目標を"いい大学、いい会社の先にあるもの"としてます。

 

ビジネス本の1つとして、楽しめます。

 

ただし、著者の方向性は明確ではありません。ステレオタイプです。

 

一般的なモチベーション系の考え方は、選択を明確にして、無駄を省く方向性。

本書は、モチベーション系を扱う一方、視野を広げるやグリット力にも分野を広げて、拡大路線も考える方向性で、著者の選択悩みを感じます。

 

逆に、育児に悩んでいる読者は、どのようにも捉えることができるため、背中を押される効果はあるかもしれません。

 

構成は、1主体性、2視野を広げ天職に導く、3グリットを育む、4コミュニケーション能力を磨く、5動機付けが大切、6しつけ、7無償の愛。

 

問題点は、子と親からのアンケート結果を掲載していること。アンケート結果は都合の良い意見のみ(統計処理なし)が選ばれているため可能性が高いため、選択バイアスがあります。各章あたり、アンケート結果を示してから論が進むため、違和感を感じます。

 

基本は、ダニエルピンクのモチベーション3.0のフォロワーです。

 モチベーション3.0は、成長性、目的性、自主性から構成されています。

 

話題のグリットですが、本書にも登場します。 

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 グリットの章は、"モチベーションを高める"、"真剣に最後まで続けさせる"に分けられています。モチベーションを上げるには挑戦させることとあり、同意します。

しかし、真剣に最後まで続けさせるには、疑問があります。

それは、サンクコストバイアスの観点からです。

 

コミュニケーション能力は重要と思います。

しかし、本書は"相手の立場に立って考える癖をつけさせる"の項に、"立場の弱い人を思いやる気持ちを育む"と最初に記載しています。この2つは大きく異なり、疑問に感じます。

 

変わる力 セブン-イレブン的思考法 (朝日新書)
 

 

私は、様々な学歴の方々と仕事や研究をしてきました。

そこで、これから重要だと思う個性は、想像力・妄想力です。

 

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

 

 

 では、この続きは、いつかまた。