akinohanayuki ブログ

学位を持っても、センスのない、感染制御専門薬剤師のブログ.  I have Ph.D. but less sense ID pharmacist.

ESBLs UTI 菌血症。しかし即帰宅したい症例

後輩が対応した症例

超高齢

  • 不穏あり、呼吸 np、血圧np
  • 食欲あり、発熱なし、側腹痛あり
  • 尿路カテなし
  • 家族は強く退院希望
  • 複数の血液培養、尿 : ESBLs E.coli

主治医「状態落ち着いているので経口薬を選択したい。早期退院目指したい」

どうしますか?

症状落ち着き菌血症としてCMZを提案しましたが、早期退院希望が強いのため、点滴却下

そこで、尿路感染としてFOM中心に組み立て

日本老年医学会雑誌, 52(2), PP. 153 - 161, (2015)
「ESBL産生/キノロン耐性大腸菌の存在を見据えた高齢者尿路感染症の抗菌薬治療を考察する」https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/52/2/52_153/_pdf

苦しいですが、FOM+MINO or ST+RFP を提示。

議論の結果、FOM+MINOに

移行性を考えると、STいいのですが、ESBLsにSTというのは自信なく強く推せませんでした。

エビデンスなく、悩ましいですが、
菌血症のもしかしたらインパクトを考慮し、単剤よりコンビネーションになりました。

もちろん、主治医からご家族に、標準治療でない旨を説明してます。何か変化あれば即ご連絡をと…

今後、このような症例増えそうですね。